今年の夏、妊娠中の身の軽いうちに(二人の子連れになる前に)どうしてもティウロンに行きたい想いがありました。
どうせ行くなら今しかないと、参加者募集をしてのツアーを企画しました。
参加者は、全体で10人でした。
無理のない人数でした。子供は、2歳の子が二人。オーストラリアからの女性の参加者もいました。
夫にとってみれば、何故妊娠中に?という想いもあり、心配もかけましたが、
私には子連れ二人でツアーを企画することが出来るか、いつになるかわからなかったので、
家族の心配をよそに今回は家族以外も含めてのツアーに。
つわりの中での企画と引率は、エネルギーが要りました。
NGOなどのボランティアツアーはたくさんありますが、私が一番大切なのは繋がりだと思っているので、
今回は交流をメインにツアーを組ませていただきました。
私の一番の夢であった子連れ参加オッケーのツアー。
その想いは、主婦でもママでも出来るんだと、国際協力を身近なものに感じて欲しくて企画しました。
そして子供に、日本以外の生活を味わってもらい、豊さからくる幸せボケから、目を覚ませる環境を与えたいと思っていました。
実際に勇気を出して参加してくれた方がいて、嬉しかったです。
村人に家族が増えたこと、日本の人にマレーシアの良さを知ってもらえたことも素直に嬉しかったです。
ティウロン村には電気も通り、支援の必要の少ない村となりましたが、
私は村人との縁や笑顔を繋ぐ為にまた個人的にティウロン村に行き続けたいと思っています。
電気も通り、生活が快適になっていたので、日本人にとってはもっと貧しい村に行くべきだったかなとも考えさせられました。
電気は、生活に絶対必要な物ではありません。
でも、水は命に直結します。
支援金のお陰で、ティウロン村には貯水タンクがあります。
しかし、今でもタンクのない村や、不安定な山からの湧き水や溜め池で生活してる人々がいます。
汚い水は、コレラや感染病を起こしますし、下痢や皮膚病ももたらします。
乳児を産み育ててる私には、その環境で暮らす子供達に安心出来る衛生的な水を贈りたいと思っています。
命の水となる水。
世界中にはもっともっと貧困に苦しむ人がいますが、私はここの村人との縁があり、
自分の担当だという想いでこれからもサバ州への植林や水問題に関わって行きたいと思っています。
主婦の私には出来ることも限られていますが、十一年前にボロボロの服を着ていた小さな村の村人が、
裕福な日本人のために与えようとしてくれた気持ち。
それを思えば、たまたま先進国で産まれた私にはまだまだ出来ることがあるし、諦めない気持ちを大切にしたいと思っています。
もっと貧しい国にも旅しましたが、私はここで「人に与える喜び、見返りを求めない優しさ」を村人から学びました。
何かをしてる。国際協力をしてる。
そんな感覚ではなく、私は行く度に優しさをもらい、自分の領域を拡げてもらってる気がします。
やりたいからやる。それでいいかなと。
先進国の人々の贅沢な生活が、途上国の人々のお陰であるのに、国際協力(途上国への支援)とは言えません。
先進国の食事・食べ残しを見直せば、世界中の飢餓問題が無くなると言われてます。
むしろ、協力してくれた人々は途上国の人々で、そのお陰で贅沢に生かされているんだと、感謝です。
ただ単純に、「(サヤスカセニュムカム)あなたの笑顔が好きだよ」と言ってくれた人々に、
私も笑顔を返せるように、そして私も大好きな人々の笑顔が見ていけるように、
これからも活動していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
今回のツアーに参加して下さった皆さんに、心から感謝しています。
マレーシアにたくさんの笑顔をありがとうございました。
そして最後に、このツアーを陰で支え、サポートしてくれたオイスカの森田さん。現地のスタッフのマリトスさん。
仕事で忙しい中、森田さんは現地とのアポ取りや、旅行会社の手配をして下さり、
マリトスさんも現地に何度も足を運んで、引率もしてくれました。
たくさんの方の協力のお陰で楽しい夏になりました。ありがとうございました!!
杉浦 亜紗比
<主な行程>
7月10日
セントレア午前出発 夕方コタキナバル到着
コタキナバルのホテルで宿泊
7月11日
ケニンガウの村で学校訪問
ティウロン村でホームステイ
7月12日
ティウロン村でホームステイ 植林
7月13日
ティウロン泊
ティウロン学校訪問&植林 ホームステイ
さよならパーティー
7月14日
ケニンガウ泊
ホームステイ
7月15日
コタキナバルへ移動、ショッピング、ホテル泊
7月16日
船で島に移動してシュノーケリング ホテル泊
7月17日
コタキナバル出発 帰国後解散
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