2月のツアーに参加された山田さんが8月に再びサバに行かれたのでその報告をいただきました。



マレーシア サバ州 ダヌンバレー報告


 2010年8月16日、私は、再びボルネオ島へ旅立ちました。
目的は、原生林ダヌンバレーの観察でした。
“原生林”といわれる以上、そこには、木、植物、動物、空気、気温、すべてに本来の自然が残っている所、と思ったのです。

 ひんやりとした空気、一日中聞こえる鳥の声、絶えず動く朝靄、急に来るスコール、期待に違わず、ここは本物の森でした。しかし、予備知識をもつには、本もなく、情報量が、きわめて少ない所でした。森を保護しながらの研究段階の森でした。

 朝と夕方と夜、レンジャーの後についての動物探しがありました。
特に、夜のナイトウォークには、たくさんの生き物を見ることが出来ました。
夜行性のカエル、バッタ、ムササビ、ふくろう、ホタル、蛇、ナナフシ、等です。
“クモくい鳥”という珍しい鳥を目近で見ることも出来ました。
野生猫(マレーシベット)が振り向いた時は、目が、100ワットの電球のように光りました。ロッジから歩いて数分の所で、多くの生物を見ることが出来るのです。

 動植物に魅かれた反面、人間の英知にも感心しました。
それは、私の泊まったロッジです。自家発電の電気、川から引く水、ソーラーシステム、木道の設置、ごみの分別、すべてに環境への配慮が伺われました。宿泊人数を制限し、人間による環境へのダメージを徹底して抑えていました。しかし、ここでは人が、森を支配するのではなく、森の環境を保持しつつ、生き物と共存する姿勢が、感じられました。

 ダヌンバレーが、原生林としていつまでも残ってほしいと願わずにはいられませんでした。そのために私は、ここが、WWFの管理下になってほしいと思っています。
 サバ州のみならず、世界的な保護区になることが、原生林を保ち続けるひとつの方法ではないかと思います。
 2年前から激減しているオランウータンの保護に力を入れています、というロッジ側の説明に、心からエールを送りたいと思いました。

山田恵子







 

ボルネオワークキャンプ2010写真展報告

期日:4/9(金)〜4/15(木)
場所: 豊橋国際交流協会 国際協力市民サロン「Pal」 


〜☆ご来場、有難うございました。☆〜

一週間の期間、豊橋市国際協会 市民サロンPalにおいて、オイスカボルネオワークキャンプの写真展を開きました。
宣伝、情報発信が不十分な中で、冒険的な展示でした。

知人、友人位の伝達でしたが、同ビル内の他の催しもあって一週間で約70名の方に来て頂きました。

数多くの人と対話も出来ました。
ツアーの説明と同時にマレーシアの文化も伝えることが出来ました。

意外とボルネオがどこにあるのか知らない人も多く、地図が役立ちました。

参加者は、豊橋在住の外国人、カメラや旅に興味のある人、ホームページを見て、という人もいました。

普通の旅行では、写真展まで開こうという発想は出なかったと思います。

このツアーには、自分の思い出だけに納めておけないものがありました。
ボルネオの人たちの、心からあふれた、ありのままの自然な歓迎ぶりに心動かされて、
この写真展を開かせて頂けたと思います。

一人でも多くの人に、この感動が伝えられたら、この写真展は、成功だったと言えるのではないでしょうか。

山田恵子

 












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