ぼるねおワークキャンプ体験感想その1

 

ぱらんぱらんティウロン紀行2008

ぱらんぱらん……現地の言葉で「ゆっくりゆっくり」。プランプランとも聞き取れる。

 

主な登場人物

アサヒ・K……ティウロン村が大好きになり、何を思ったか募金活動を一人ではじめちゃった人。天然。

引率Mさん…アサヒ・Kの理解者にして奇蹟の引率。別名・忘れん坊将軍。

サムライ・Y…英語を自在に扱う高校生。キャラ的にTURUの標的にされる。

TURU……「TSURU(つる)」だと現地の人が発音しづらいので「TURU」に。アサヒ・Kがあまりに頼りないために手伝う羽目に。

その他……まあ多数。

 

7月28日。1日目

8:00集合。10:00セントレア空港発。香港で乗り換え。19:00コタキナバル着。簡易ホテル宿泊。

いくつか海外は行っているにもかかわらず、はじめての国の雰囲気に興奮。「常に初陣」という言葉がよぎる。

予想通りシャワーにお湯は出なかった。

2日目

9:30移動開始。休憩や昼食をはさんで15:00オイスカ研修センター到着。施設見学、センター宿泊。

出発前。

昨晩ネタで買った「ドリアンチョコレート」がものすごく不評。「今まで食べたものの中でいちばん不味い」

////☆////

山越えの移動。はげしいアップダウンの道とタイヤ直下の座席により、HORI撃沈。

誰か「きっとあのチョコレートで気分悪くなったんだよ」

失礼な。

////☆////

研修センターで研修生のお出迎え。農業ほかの人材育成施設。

果樹に囲まれて水田がある。農業用水は川から、井戸から、雨水をタンクに貯めて、などいろいろあるらしい。

 

////☆////

夕食時。あっきーが叫ぶ。虫でもいたんだろうと無視していると。

「手にヤモリが落ちてきた」

それは俺でもビビるなあ。

////☆////

夜中。

よっしー「トイレにサソリがいた」


わりとどこの天井にもいるヤモリ
別に刺されても死なないそうで。 それなら安心♪

 

3日目

5:30起床。点呼、体操、ジョギング。終日センター作業(田んぼ、畑、家畜、食品加工、食堂の5コース)。22:00消灯。

TURUは田んぼコースを選択する。内容は田んぼのスズメ追い。布のついた竹棒をひたすら振る……。

スズメ、その時は飛んで逃げるがまたあとで戻ってくる。

空き缶をひもで吊るして鳴らすとか、CDを吊るすとか、テグス(細い糸)をたくさん張り巡らすとか、
効率のいい方法はいくらでもあると思うのでが、「効率性」なんて近代経済から生まれた言葉でしかないわけで、
思い返してみるとこの頃すでに「ゆっくりゆっくり」というやつを学んでいたんだなあ。

 

////☆////

セミでかい。

休憩時にサムライ・Yに見せると走って逃げる。どうやら畑作業でカエルからも逃げていたらしい。

////☆////

いいかげんダレてきた時、引率Mさん巡回。

Mさん「一生のうちで一日中スズメを追い回す日なんてまずないでしょう」(満面の笑み)

まあねえ……。

ふと隣を見ると、ゆかぽんが竹棒を田んぼのあぜに立て、じっと腰掛けてスズメの訪れを待っている。港で海釣りする人かよ。

16:30作業終了。

ゆかぽん「有意義なヒマ時間だった。」

////☆////

おまけ。作業のコツ。

「毎日続けられる範囲で全力を出すこと」よっしー

さすがだ。

////☆////

夜中。果物の王様ドリアン登場。

みんなの評価はあまり良くない。

個体ごとに当たりと外れがあるらしい。

どれも美味しくないと感じたけど「これはおいしいやつだよ」と嘘ついて他人に食べさせる。

「あのドリアンチョコレートよりはおいしい」

いいかげんしつこい。

 

4日目

5:30起床。点呼、体操、サッカーかバスケットボール。午前中は地元の小学校での植林、下草刈り。
午後は町で買い物、ゴム林や16年前の植林地見学。夜にオイスカセンター交流パーティー。

地元の小学校で子どもたちと植林。今まで行ったどの国よりも子どもたちの顔が輝いて見えるのは気のせいだろうか。

午後、近隣のゴム林やパームヤシ林を見学。この国は今、パームオイル・バブル、ゴム・バブルで儲かっているらしい。

////☆////

夜、交流パーティー。研修生の出しものはダンスと歌。日本人は日本舞踊と盆踊り。

パーティーの挨拶にて。

KORO語録「笑顔は人にうつるものだと思っているので、それを大切にしてください☆」

すごい。自分と同じ考えだった。きっと心はお互いに干渉しあう。笑顔も泣き顔も。

 ……でもそれをうまくマレー語に翻訳できたんだろうか。

////☆////

5日目

7:30お別れ、移動。10:00ティウロン周辺の小学校での植林。14:00ティウロン村にて歓迎式。各自ホームステイ先にて宿泊。

研修生とお別れ。たった3日なのに、あっという間にみんな仲良くなっていた。

みんながお別れの余韻にひたろうとしたその瞬間。

アサヒK、おみやげにもらったミイ・ゴレン(やきそば)を車内にぶちまける。

ズボンも車内も雰囲気もベタベタ。空気よめ。

 

////☆////

移動2時間半。ティウロン村ほか周辺の子どもたちが通う小学校で植林。

この小学校も国のお金でパソコン教室、ソーラー発電施設、100万円以上する井戸などができていた。

アサヒ・K、苗木と草を見間違えて苗木の前を素通りする。

君は植林何度目だ。

////☆////

14:00ティウロン村へ。各自ホームステイ先が紹介されそれぞれの家に。小学校でも食べたのに普通にお昼ご飯が出される。

うちはお母さんが英語が上手だったのでわりとスムーズにコミュニケーション。小さい子どもたちと鬼ごっこしたりして遊ぶ。

////☆////

大人たちは明るく友好的で、子どもたちは元気で開放的だ。

 

その日の参加者日記より。

"子どもたちはごはんの時間までず〜っと遊んで、お花とったり、ココナッツの実から飲んだり、他の家に入っていって遊んだり…

なんだか日本よりも豊かな生活なんじゃないかって思ってしまう。"

 

たぶん参加者の誰もが日本には無い「豊かさ」を感じたんじゃないだろうか。

アサヒ・Kがはじめてきた7年前などよりは便利になっているようで、夜は集落全体の自家発電で明かりもテレビも22時まではある。

 

6日目

7:30水タンク贈呈式、終日植林作業。休憩時間や夜に各自で交流。

6時ちょっとすぎに起床。水をなるべく節約しての髭剃り。

朝ごはんを食べ始めるとお母さんから

「TURU,パランパラン(ゆっくりゆっくり)」

と声をかけられる。おはようの挨拶の前にそれかい。どれだけ日本人は急いでいるイメージなのか。

ゆっくりごはん食べる。

////☆////

7:30参加者と家族が協力して水タンクをそれぞれの家庭へ運ぶ。

ゴムの木の植林。

植林場所は木が切られ、草が焼き払われている。焼畑ならぬ焼き植林??

中国の沙漠とか、「緑化のための植林」が普通になっているTURUにとっては違和感を覚えたのですが、

「(住民の生活も成り立つ)持続的な環境」のための植林ということなんでしょうか?

 

////☆////

休憩時に竹の簡単な橋を通って日陰の林へ。

サムライ、おいしい姿を魅せてくれる。実際ゆれて怖かったけど。後ろの子は平気そう。

 

////☆////

帰り道、日本人はこちらの人に比べて手の平が柔らかいなどの話題から日本人の弱さ談義。

KORO語録「地球滅亡のときは絶対日本人からだね」

「文明人は馬車をこしらえたが、足が役に立たなくなってしまった」byエマソン(アメリカ)

////☆////

午後も場所を変えて植林作業。少しぬかるんでいる場所にて。

アサヒ・K、沼にはまる。

誰かはまったら面白いなと考えていた矢先。今回は空気を読んでくれたようだ。

////☆////

 

作業終了後、焼畑をするということで見学へ。

棒を使って火をつけた側から、水のタンクを背負った人が水をまいて類焼を避けるようにしている。

翌日。

伝統的な技術のあざやかさを見せられた気分。おそらく焼畑が環境破壊だというのは、誤解だと思う。

むかしからずっと続いてきた技というものは、それだけで持続可能なものなのだと。

「真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破ず、人を殺さざるべし」by田中正造(明治の政治家)

////☆////

サムライ・Y発言「意外に暮らせるマレーシア」

アジアとかアウトドアとかになじみのない人には、生活だけで大変だし、暑い場所で植林作業とか、きっと大変なんだと思う。

でもみんな普通に馴染んでいるようにも感じる。たくましい。

////☆////

男性陣は川で洗濯。足場が不安定。

よっしー、引率Mさん、落ちる。

洗濯ごときで命がけ。

////☆////

夕方。アサヒ・Kが暗くなった庭で子どもにライトを照らしてもらいながらみんなの髪を一生懸命カットしていた。

明日にすればいいものを。総体的に要領が悪い。でも悪い人じゃない。

この日の夜はそれぞれの家で遊んだり、外で何人か集まってギターひきながら日本の歌を歌ったり。

 

後編へ続く→

inserted by FC2 system