ぼるねおワークキャンプ体験感想その2

「マレーシアでの思い出」
中谷秋絵

 私がなぜこのツアーに参加しようと思ったか。夏休みに海外に行きたいと思い、スタディーツアーを探していたときに、「植林」「農業体験」「ホームステイ」という言葉達に「これだ!」と、すぐに決めました。後から、「ああマレーシアなんだ」という感じで、マレーシアについては何も知りませんでしたが、とにかく見知らぬ人同士の旅は始まりました。

 オイスカ研修センターでの農業体験、研修生との交流。小学校での植林や草刈り。ティウロン村、キリム村でのホームステイ、植林、村人・家族・子供達との交流。私にとって感動だったパームオイルとゴムの木。コタキナバルの街。最後の豪華な島。思い出がいっぱいです。その中でも、特にティウロン村は私にとってある意味衝撃の体験でした。ティウロンは日本と違って、水道も電線も冷蔵庫も洗濯機もないけれど、道を挟んだ家から大きな声で呼び合ったり、子供たちは夜まで外で遊んだり、勝手に人の家に入っていったり、夜に外で合唱したり、その声につられて外に出ていったり、夜にはいっぱいの星空があったり・・・。他にもたくさん。ティウロンには日本にはないものがたくさんありました。なにより子供達の笑顔。みんなきらきらした目で、言葉もあまり通じない私の手をとって遊ぼうと言ってきます。こんなの初めてでした。なんにもないけれど、水や仕事の問題はあるけれど、私の目には日本よりも豊かな暮らしがあるように思えました。そんなティウロンが、そこにいる人たちが大好きになりました。

 そして、ツアー中はいろんなことを考えました。マレーシアと日本の関係ってなんだろう、植林する意味ってなんだろう、ここに植林することによって村人にどんな意味があるのだろう、村を支援するってなんだろう・・・たくさん考えて、たくさん質問しました。それでも今になってもわからないことはいっぱいあるし、もっと考えなくてはいけないことがいっぱいあると思います。

 こんな風に頭でっかちになっていた私は、このツアーでもっと大切なことを学びました。小難しい話はどうでもいい。大切なのは、村の人と肌で触れ合うこと、人間として付き合うこと。「笑顔を守りたい」というシンプルな気持ち。誰かのために何かをしたいという気持ち。この気持ちは実際に人と触れ合わなければ、絶対に生まれないものです。そんな当たり前で、でも一番大切なものに出会えて本当によかったです。今回出会えたこの気持ちを大切に、これからも何か関わっていきたいと思っています。

 最後に、このツアーを企画してくださった方々、私に素晴らしい出会いをくれた方々、本当にありがとうございました。みんなにテレマカシー!

 

 

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