ぱらんぱらんティウロン紀行2008(後編)

 

 

7日目

7:30サンデーマーケットで買い物。14:30植林・下草刈り作業。夜にティウロン村交流パーティー。

たしか昼休み。広場のテーブルベンチに座りながらのんびりしていた時、

KORO語録「ほんと、ゼイタクだよね」

ふと「楽園」という言葉がよぎる。

「パランパラン」という言葉は英語にすると「slowly」。

スローライフって言葉が生まれる前からここはこうだったんだろうなあ。

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下草刈りの時。

あっきーが「手が草にかぶれた」とか騒いでいる。とりあえず水で洗ってあとで薬ぬれば、と流していたらまた「痛い」と騒いでいる。

ハチだった。

虫か草かぐらい自分で判断してくれ。

現地のお兄さんがあっきーの手の平にドロを塗る。理屈は分からないけど効きそうだ。伝統的な知恵ってすげー。

分かりづらいですがゴムの木の合い間にパイナップル畑

 

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午後の作業終了後、Mさんは「井戸の視察に行く」というが、もっと村でぶらぶらしたいので見送る。

 
5万円クラスの井戸。衛生的にもそこそこの水しか出ない   100万円以上クラスの井戸。深い場所からいい水が出る。

ぶらぶらしたかったのに、

サムライの「次行くならもっと貧しい国に行きたいです」発言から唐突に男3人の中期反省会。

TURU的結論。

1.小さなことからやろう。素人でも手の届く範囲のことをやる。「ハチドリのひとしずく」。そういうのが大切。

2.ボランティアは自分のため。その体験から自分にプラスになる部分を見つける。

「すべての人々に何もかもはできなくとも、誰かに何かはできる」byボブ・ピアス(NGOワールド・ビジョン創始者)

「ささやかなことしかできないという理由で、何もしないことほど大きな過ちをおかすことはない」byエドマンド・パーク(哲学者)

「私たちに偉大なことはできません。偉大な愛で小さなことをするだけです」byマザー・テレサ

「いずれ散るからといって咲かない桜はない。ダメになるからといって始まらない恋はない」by石川實(ラジオDJ)

 

話を聞いているだけのHORIに振ると、

HORI「おれ何も考えてないですから」

「考えるんじゃない、感じるんだ (Dont think, feel !)」byブルース・リー

理屈で悩まず、直観で動く人間は最強だなあ。

 

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その頃、女性陣はあの例の池でマンディー(水浴び)。

こちらのスタイルは布を巻いて水浴びするんだけど、人がわきを通る、あの色の池で。

たくましいというか、図太いというか。

セクシーなアクシデントもあったらしいが、詳細は不明。

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夜、お別れパーティー。

子どもたちの踊り、歌、日本人たちとの盆踊りなど学芸会的なプログラムが進む裏で、

カメに入った現地の米のお酒、タパイは着々と飲み進められていた。

TURU以外はみんな割と飲めるクチみたいだった。

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記念品プレゼントのため、「集まってください」とみんなに集合をかけた後ポツリと、

引率Mさん「…まだ僕も理性がある…」

そして物語は怒涛のダンスパーティーへと移行していく。

男性陣に限って言えば年若い者ほど照れを捨てきれず、年齢が上がるにつれてはしゃぎっぷりが激しくなっていった。

つまり……。

その後、Mさんの理性がどこへ旅立ったかは参加者のみが知る秘密である。

後日、Mさんはあれで村のみんなに強い印象を残すことができたとして、

「タパイのおかげ」と話していた……。

 

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8日目

7:30ティウロン村お別れ、移動。休憩や昼食をはさんで14:30キリム村到着。各自ホームステイ先にて宿泊。

ティウロンとお別れ。

「かならず帰ってきなさい」と家のお母さんに言われる。

とはいえ自分は泣くほど若くはなかった。

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移動中、昼食をとった食堂にて。ようやくこのツアーが行き先不明のミステリーツアーであることが分かってきた。

「次の村で何をするかは、具体的には決まっていないんですよね」

引率M「明日は明日の風が吹く」

現地スタッフのマリトスさんとかは、ある程度決めてるんですよね、それでも。

 

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キリム村のホームステイ先へ。

水は豊富にあるし、電気も24時間ある。家には冷蔵庫も。誰かの家にはパソコンもあったらしい。

「冷たい水に感動した」サムライ

サムライ、冷蔵庫から出された冷たいミネラルウォーターに感動する。

しかしこの家の子どもはティウロンに比べると少しわがまま。

便利な環境が人をダメにすると男3人で勝手に結論。

にごりの無い川を見ながら、

「このキレイな水が、あのわがままな子どもをつくっているんですね」サムライ

言いがかりかもしれないけどw

ただ生活の便利さがあがるにつれて、近所との人づきあいが必要なくなってくることはあると思う。

 

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夕食に珍しく、けわしい味の食べ物が出る。考えてみれば今までほとんど美味しい食べ物にしか出会ってなかった。

特にけわしかったのが漢方薬のようなお茶。

HORI命名「サロンパス。」 

匂いと後味がサロンパス。

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9日目

午前中は植林作業。午後はポーリン温泉とキャノピーウォーク。夜はキリム村交流パーティー。

植林作業はいつものごとく。ちょっと登山のおまけつき。

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午後は観光。キャノピーウォーク(樹上つり橋)。

高さは平気だけど、橋が上下ではなく左右に揺れるのがめちゃくちゃ怖い。俺の人生に余裕が無くなる。

サムライ、渡り終えた最後の階段で転ぶ。

KORO語録「ウケケケケケ」

センターやティウロンのお別れの時に泣いてばかりだったので感情回路が故障したらしい。

 

10日目

8:30お別れ、移動。11:30コタキナバル到着。昼食後は博物館見学、自由行動。ホテル宿泊。

お別れの時、家のお母さんが泣いてるのを見て、「わがままな子ども」とか言っていた自分に少し罪悪感を感じる。

二度目のホームステイでティウロンと比べてしまったけど、彼らにとっては一度目のホームステイだったんだなあと。

「常に初陣」という言葉の大切さを思い知る。

11日目

午前、希望者のみマヌカン島でシュノーケリング。午後買い物、自由行動。夜ホテルにて反省会。

とても綺麗な海でしたが、雨が降ると陸から土砂が流出してにごるそうです。

 

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夜。まじめな反省会後、性格から血液型をあてる血液型ゲーム開催。

「めんどくせえ」(開始2分後に)

「繊細さがない」(たしか大胆な女性に対して)

「いま小さい声で『じゃあ』って言った」(常に同じ解答しか選ばない適当な引率Mさんに対して)

「ほんと自分の道しか見えてない」(マイペースな人に対して)

「年が離れすぎているじゃないですか」(31才女性に対して)

わずか十日でずいぶん親密になった。親しくなって遠慮がなくなるというのも良し悪しだけど。

翌日は移動だけなのに0時前には素直に解散。

修学旅行の中学生よりおとなしい。

 

8月8日。12日目

9:30ホテル出発。12:00コタキナバル空港発。香港にて乗り換え。21:00中部セントレア空港着。解散。

 

 ティウロン村。世の中を見渡せば、もっとお金やモノで困っている場所はたくさんあります。
でもこれだけ笑顔と優しさにあふれた村はなかなかないと思います。
お金やモノに頼らない豊かさというものを、言葉では知っていても自分の体験としてははじめて知ることができました。
予想以上にすばらしい村と、予想以上のいいメンバーに出会えて、とてもよかったです。〜TURU〜

 

 

 

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